正社員になれるチャンスがある
超高齢化社会といわれるように、2018年に総務省が発表した統計では、全国民のうち約55%が60歳以上を占めるようになりました。今後ますます各都道府県で高齢者が増える計算ですが、それに伴い介護施設も相次いで設立されています。現在では介護福祉士やケアマネージャーといった専門資格を有していなくても、バイトとして介護スタッフになることが可能です。人手不足も相まって時給も高く設定されており、魅力的な職場とも言えます。
介護施設の場合、採用時はバイトであっても業務を2年以上継続していれば国家資格である介護福祉士の資格を取得することが出来ます。その為、働いている施設で介護スタッフとして正社員採用されるチャンスもあるので、尚更魅力的な職場といえます。介護スタッフの場合、コミュニケーション能力が最も必要なスキルになりますが、誠心誠意お年寄りに尽くして年長者を敬いたいという方にも、介護スタッフという仕事は向いています。
夜勤の介護スタッフはどんな仕事をしているの?
昼間はレクリエーションや入浴介助などの仕事をしているけど、夜勤になったら介護スタッフは何をするのだろうと疑問に思う方もいるかもしれません。一般的な人員体制は、日勤より夜間の方が少ないとされています。日勤に比べると入浴介助などの業務がなく、巡回がメイン業務となるため人数の配置基準が少ないのが理由です。
では、実際に夜勤の方はどのような業務を行っているのでしょうか。主な仕事は就寝から起床前後の介助と、夜間の安否確認などの巡回業務です。
日勤のスタッフから利用者についての引継ぎを行ったら、夕食の準備や食事と服薬の介助をします。おむつ交換や歯磨き、着替えやトイレ介助などをして就寝の準備をしていきます。消灯時間になり利用者が寝静まったら、定期的に巡回をして利用者に体調異変がみられないかの確認、寝返り介助やおむつ交換などです。急に体調が変わることがあるため、パニックにならず、冷静かつ柔軟に対応することが大切です。
巡回の合間に介護記録の作成や掃除などを行い、介護スタッフが複数人で仮眠室がある場合は、仮眠をとることもあります。起床時間になったら着替えや洗面、トイレ介助などをして朝食準備などを行い、日勤のスタッフに引き継ぐと業務終了です。
昼間とは違う業務ですが、夜間の業務は利用者の安否確認などの重要な業務となりますので、気を抜かずに勤務するようにしましょう。